【1歳半】自己主張が強くなる理由|イヤイヤ期との違いと見分け方
結論:1歳半で自己主張が強くなるのは、発達としてとても自然な流れです。
そして多くの場合、それは「イヤイヤ期の始まり(入口)」と重なります。ただし、自己主張=イヤイヤ期と決めつけなくて大丈夫。見分けのポイントは、「反発の中身が“意思”中心か、“不調(疲れ・刺激)”中心か」、そして「生活への広がり方」です。
この記事では、検索している方が今いちばん知りたいであろう「これってイヤイヤ期?それとも自己主張が強くなっただけ?」を、家庭で判断しやすい形に落とし込みます。チェックリストと具体的な対応までまとめるので、「どう見て、どう接すればいいか」が整理できるはずです。
1歳半で自己主張が強くなるのはなぜ?発達の3つの変化
1歳半は、見た目以上に“中身”が急成長する時期です。自己主張が強くなる背景は、主に次の3つが重なります。
変化1:自我がくっきりしてくる(「自分」という感覚が太くなる)
1歳前半までは「目の前の気持ち」が中心ですが、1歳半頃から少しずつ「自分はこうしたい」がはっきりしてきます。
これはわがままというより、自分の意思を持てるようになったサインです。
変化2:理解が伸びるのに、感情のコントロールはまだ追いつかない
この時期は、親の言葉や状況の理解が増えます。
一方で、気持ちを落ち着かせたり切り替えたりする力はまだ発展途上。
だからこそ、「わかっているのにできない」が起きやすく、反発が強く見えることがあります。
変化3:「選べる」ようになって衝突が増える
1歳半は、選択肢が見えてくる時期です。
「Aは嫌、Bがいい」「今じゃない」など、違いを認識できる分だけ衝突も増えます。
イヤイヤ期の全体像(いつから・どんな特徴か)を先に押さえておくと、混乱が減ります。
イヤイヤ期とは何?定義と意味をわかりやすく解説
自己主張とイヤイヤ期はどう違う?いちばん大事な見分け方
ここがこの記事の核心です。
自己主張もイヤイヤ期も「反対する」「泣く」「怒る」があるため、親からすると同じに見えます。
でも実は、見分けの軸はシンプルで、次の2つです。
- 反発の中心が「意思」か「不調」か
- 生活の中で“広がっているか”
まずは表で整理します。
| 見分けポイント | 自己主張が強くなった(発達として自然) | イヤイヤ期に入り始めている(入口〜本格化) |
|---|---|---|
| 主役 | 「こうしたい」が明確(意思表示) | 意思表示+切り替え困難が増える |
| 頻度 | 場面が限られることが多い | 生活の複数場面へ広がりやすい |
| 切り替え | 工夫すると戻りやすい | 見通しを出しても難しい日が増える |
| 親の体感 | 「こだわりが出てきた」 | 「毎日どこかで衝突して消耗する」 |
| 波 | 比較的安定しやすい | 日によって差が出やすい |
つまり、自己主張そのものは発達の自然な一部。
そこに「切り替えの難しさ」「生活全体への広がり」「日ごとの波」が強く混ざってきたら、イヤイヤ期が重なってきた可能性が高い、という捉え方が現実的です。
【チェックリスト】1歳半の自己主張が「イヤイヤ期寄り」かを判断する
当てはまる数が多いほど、イヤイヤ期が本格的に重なってきている可能性が高いです。
※チェック数よりも「続き方(1〜2週間以上)」「家庭の負担感」を大事にしてください。
- 「イヤ」「ちがう」「今じゃない」が増えた
- 自分でやりたがり、手伝うと強く怒る
- うまくいかないと崩れやすい(やり直し要求・泣き崩れ)
- 終わり(片付け・帰る・切り替え)で揉めやすい
- 予定変更やルール変更に弱く、荒れやすい
- 親の説明が長いほど悪化しやすい
- 日によって差が大きく、波がある
- 生活の複数場面(食事・寝る前・外出など)に広がっている
「説明してるのに、むしろ荒れる…」があるなら、長い説明が引き金になっていることがあります。
説明しているのに悪化する理由|親の話が長すぎると起きること
よくある誤解:「自己主張が強い=性格がきつい」ではない
1歳半の自己主張を見て、「うちの子、気が強い?」「将来大丈夫?」と不安になる方は多いです。
でも、ここで見ているのは“性格”というより、発達のタイミングであることがほとんどです。
- 主張が強い=ダメではない(自己決定の芽)
- 言い返すように見える=理解が伸びたサイン
- こだわりが増える=区別できるようになった証拠
「親の育て方のせい?」と感じてしまう人ほど、ここで心が折れやすいです。
責める方向に思考が向いているときは、一度こちらを挟んでください。
イヤイヤ期は親の育て方のせい?責めなくていい理由
1歳半の自己主張が強い子に効きやすい対応の原則(今日からできる)
ここからは「どうすればいいか」です。
1歳半の自己主張は、押し切ろうとすると長引きやすい一方で、関わり方の型を持つと驚くほど衝突が減ることがあります。
原則1:勝負を避ける(主導権を“分ける”)
全部を子ども任せにする必要はありません。
ポイントは、親が譲れない部分は短く固定し、譲れる部分で主導権を渡すことです。
- 譲れない:安全、健康、時間(最低限)
- 譲れる:順番、方法、どっちを選ぶか
「どこまで許す?どこから止める?」が迷いやすいなら、線引きの考え方を整理するとブレにくくなります。
イヤイヤ期にできること・できないことの境界線
原則2:選択肢は“親がOKな範囲だけ”出す
自己主張が強い子に、いきなり「やりなさい」は通りにくいことが多いです。
でも「どっちがいい?」は、主導権の取り合いを弱められます。
例:
- 「靴はこっち?こっち?」
- 「抱っこで行く?手をつないで行く?」
- 「先に歯磨き?先に絵本?」
選択肢が効く理由と、失敗しやすい出し方(多すぎる等)も含めて、こちらで詳しく整理しています。
選択肢を出す声かけはなぜ効く?イヤイヤ期に有効な理由と使い方
原則3:説明は短く、見通しを先に出す
1歳半は、長い説明を聞き続けるのがまだ難しいです。
そのため、
- 短い言葉(今やること)
- 終わりの合図(ここまで)
- 次に来る良いこと(そのあと)
の順で出すと、荒れにくくなることがあります。
例:
- 「今、おむつ。終わったら、抱っこ」
- 「あと1回。終わったら、おやつ」
- 「靴はく。できたら外」
原則4:「感情」と「行動」を分けて扱う
自己主張が強い時期は、「気持ち」そのものを止めると、反発が強くなりやすいです。
なので、
- 気持ち:受け止める(否定しない)
- 行動:必要なら止める(短く)
という分け方が有効です。
「共感してるつもりなのに伝わらない…」がある場合、共感の出し方を少し変えるだけで通りやすくなることもあります。
共感しているのに伝わらない理由|イヤイヤ期の声かけが空回りする原因
場面別:1歳半の自己主張が強いときに揉めやすいポイントと対処
1)着替え・オムツ替え:拒否が強いのは「主導権」と「不快」が混ざりやすい
服のタグ、冷たさ、寝転ぶの嫌さなど、1歳半は感覚が敏感なこともあります。
「イヤ!」が強いときは、性格よりも不快+主導権争いのセットを疑うと対応が組み立てやすいです。
- 「立って替える?寝て替える?」(方法の選択)
- 「ここまで自分で、最後はママ(パパ)」(主導権の分担)
- 「終わったらぎゅー」(終わりと報酬の見通し)
2)食事:座れない・食べないは「疲れ」と「切り替え」が原因のことも
1歳半は、食べ方の好み・集中の波・眠さが強く出やすい時期です。
食卓で荒れる場合、自己主張の強さだけではなく、生活リズム(眠さ・空腹のタイミング)が絡んでいることもあります。
生活リズムが関係していそうなら、こちらの記事で整理すると原因が見えやすくなります。
イヤイヤ期と睡眠・食事の関係|生活リズムが与える影響
3)外出・帰宅:外は刺激が多く、自己主張が爆発しやすい
外出先で自己主張が強まるのは珍しくありません。
刺激が多い、思い通りにならない、疲れる、人の目が気になる…。
この条件が重なると、普段は大丈夫でも荒れやすくなります。
外での荒れが目立つ場合は、原因と対処をこちらで深掘りできます。
外出先でイヤイヤが激しくなるのはなぜ?家では平気なのに荒れる原因と対処
「自己主張が強すぎる?」と感じるときの注意サイン(相談を考えてもいい目安)
多くは発達の範囲ですが、家庭だけで抱えなくていいケースもあります。
ここは“脅す”ためではなく、親が安心するための整理です。
- 危険行為が増え、安全確保が難しい(道路に飛び出す等)
- 睡眠・食事が崩れて生活が回らない状態が続く
- 癇癪が極端に激しく、家族の消耗が限界に近い
- 親の心身が持たず、抑うつ・不眠・体調不良が出ている
「相談するほど?」と迷う人ほど、チェック式で基準を持っておくと楽になります。
このイヤイヤは相談レベル?家庭対応と専門相談の分かれ目をチェック
専門家の視点|精神科医が解説するイヤイヤ期の考え方
1歳半の自己主張の強まりは、発達としてとても自然です。理解が伸びる一方で、感情の切り替えや衝動のブレーキはまだ育ち途中なので、「わかっているのに反発する」「止められずに崩れる」ことが起きやすい時期でもあります。ここで大切なのは、反発をゼロにしようとすることより、衝突が起きる構造(主導権、見通し、疲れ・刺激)を整えることです。親の対応が下手だからではなく、発達の揺れの中で起きる現象として捉えると、必要以上に自分を責めずに済みます。
育児に取り組むパパ・ママへ
「また拒否された…」と疲れる日があっても、あなたが手を抜いているわけではありません。向き合っているからこそ、しんどくなる瞬間があるだけです。
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