イヤイヤ期は何回くる?一度落ち着いた後に再燃する理由
「最近落ち着いてきたと思ったのに、またイヤイヤが始まった…」
「終わったはずなのに、なんでぶり返すの?私の対応が悪かった?」
この不安、すごくよくわかります。イヤイヤ期は“一直線に終わる”ものではなく、波のように強くなったり弱くなったりしながら進むのが普通です。
結論から言うと、イヤイヤが再燃するのは、親のせいというより子どもの発達が一段進んだタイミングで「できること」と「気持ちの処理」の差が広がるから。そして、環境の変化・疲れ・睡眠不足などの条件が重なると、落ち着いていた時期でも一時的に強く出ます。
この記事では、検索している方が今いちばん知りたい「イヤイヤ期は何回も来るの?/再燃は普通?/どう受け止めて何をすればいい?」に焦点を当てて整理します。
イヤイヤ期は何回くる?結論:多くの家庭で「波がある」
まず大前提として、イヤイヤ期は「開始→ピーク→終わり」が綺麗に並ぶものではありません。
実際には、
- 強い時期が続く
- 少し落ち着く
- また強くなる(再燃)
- また落ち着く
という波の繰り返しになりやすいです。
「終わったと思ったのに戻った」は、失敗ではなく、発達が進んで“次の課題”が出てきたサインでもあります。
そもそもイヤイヤ期の基本(なぜ起きるのか)を押さえておくと、「再燃の意味」が見えやすくなります。
イヤイヤ期はなぜ起こる?脳と心の発達から見る本当の理由
「再燃」に見える3パターン:実は同じ現象ではない
“ぶり返した”と感じるとき、実際には次の3つのどれかであることが多いです。
ここを分けると、対処が一気にラクになります。
パターン1:単発の強い日が増えただけ(疲れ・眠さ・空腹が原因)
数日〜1週間くらい、急に荒れやすい日が続く。
でも条件が整うとまた戻る。
このタイプは、発達の問題というより余力不足(ガス欠)で起きます。
生活リズムの影響を受けやすい子は、ここで荒れ方が増幅しやすいです。
イヤイヤ期と睡眠・食事の関係|生活リズムが与える影響
パターン2:できることが増え、主張が強くなった(発達が一段進んだ)
「自分で」「自分の順番」「自分のルール」が増える。
以前は親が誘導すれば動けたのに、通らなくなる。
これは悪化ではなく、“自分で決めたい”が育った結果です。
ただ、決めたいのに決められない(選べない/切り替えられない)ので荒れます。
パターン3:環境の変化で不安定になっている(園・引っ越し・家族の変化)
保育園や幼稚園の行事、担任変更、進級、帰省、親の仕事の忙しさなど。
子どもは「言葉で不安を説明する」より、「機嫌」で出してくることがあります。
特に慣れたはずの園生活で崩れるタイプは、再燃に見えやすいです。
保育園に慣れたはずなのに荒れる理由|慣れ疲れが出るタイミングと対策
なぜ「落ち着いたのに」また強くなる?再燃のメカニズムをやさしく説明
再燃の仕組みを一言でいうと、成長の階段を上がるたびに、イヤイヤの“材料”が増えるからです。
子どもは成長すると、
- やりたいことが増える
- できることが増える
- 理解できることが増える
一方で、同じペースで増えにくいものがあります。
それが、
- 気持ちを言葉にして整える力
- 切り替える力(終わりを受け入れる)
- 待つ力(後回しにする)
つまり、「できる・わかる」が先に伸びて、「気持ちの処理」が追いつかない。
この差が広がると、イヤイヤが再点火しやすくなります。
「切り替えが難しい」が中心のぶり返しは、こちらの記事で“仕組み”を深掘りできます。
一度決めたことを変えられない行動の理由|切り替えが難しい仕組み
年齢で起きやすい「再燃のタイミング」:よくある波の例
個人差はありますが、よくあるのは次のような波です。
(※これは「必ずこうなる」ではなく、イメージの助けとして読んでください)
| 時期 | 起きやすい変化 | 再燃に見える理由 |
|---|---|---|
| 1歳後半 | 自己主張が芽生える/嫌がる場面が増える | 「イヤ」が言えるようになり、拒否が目立つ |
| 2歳前半〜中盤 | 切り替え・待つのが難しくなる/要求が強くなる | 主張は強いのに調整が追いつかず爆発しやすい |
| 3歳前後 | 言葉が増える/自分のルールが強くなる | 言葉で戦えるぶん、衝突が増えたように見える |
「3歳になってまた強くなった」ケースはとても多いです。
3歳の再燃について、年齢特有の理由をまとめた記事もあります。
【3歳】一度落ち着いたのに再びイヤイヤが強くなる理由|再燃しても問題ない?
再燃したときに親が一番つらいポイント:「終わったと思ったのに」が折れる
再燃の苦しさは、イヤイヤそのものより、
- 「また始まるの?」という絶望感
- 「私の対応が悪かったのかも」という罪悪感
- 「いつ終わるの?」という出口のなさ
が重なることです。
ここで大事なのは、再燃を“振り出しに戻った”と見ないこと。
多くの場合、ぶり返して見えても、子どもの中ではちゃんと積み上がっています。
「終わりが見えない」と感じる心の状態は、再燃時に強く出やすいので、親の視点を整えるのにも役立ちます。
イヤイヤ期が長引くのはなぜ?終わりが見えないと感じる理由
今日からできる:再燃したときの“効きやすい対応”5つ
再燃は「新しい課題が出てきた」状態です。
ここでは、親がやることを増やしすぎず、効果が出やすい順に並べます。
1)まずは「条件」を整える:眠さ・空腹・予定の詰め込みを減らす
再燃の多くは、発達の波+条件の悪化で強くなります。
同じ子でも、眠い日はまったく別人のように荒れます。
- 昼寝がずれた日は、夕方の予定を減らす
- 外出の前後に“静かな時間”を入れる
- 食事は完璧を目指さず、空腹を作らない
2)「長い説明」をやめて、短い一言にする
再燃している時期は、子どもが“考えられる余裕”が少ないことが多いです。
説得すると逆に荒れやすいので、言葉は短くします。
- 「嫌だったね」
- 「ここは止まろう」
- 「終わり。次はこれ」
短い声かけのコツは、場面で変わるので深掘りしたい方はこちらが役立ちます。
イヤイヤを落ち着かせたいときの短い声かけ|長い説明が逆効果な理由
3)「選べる範囲」を作って、主導権のぶつかりを減らす
再燃している時期は、「自分で決めたい」が強くなっていることが多いです。
全部は無理でも、小さく選べるだけで落ち着くことがあります。
- 「歩く?抱っこ?」
- 「青い服?白い服?」
- 「歯みがき先?トイレ先?」
4)“終わり”を見える形にする(切り替えが苦手な子ほど効く)
「終わり」が見えないと、子どもは終われません。
再燃時は特に、
- カウントダウン(あと3回)
- 次の予定を先に見せる(次はおやつ)
- 終わりの合図を固定する(歌、タイマー)
など、“終わりの手がかり”を増やすと揉めにくくなります。
5)親が限界の日は「勝ちにいかない」
再燃期は親の消耗が大きいです。
毎回きれいに対応しようとすると、親が先に折れます。
- 危険がないなら、まず安全確保して落ち着くのを待つ
- 叱るより、場を離す・切り替える
- 親の回復(休息)を最優先にする日を作る
「もう無理」と感じるときは、親側の限界サインもセットで知っておくと、自分を守りやすくなります。
イヤイヤ期で親が限界を感じるのはなぜ?心が折れやすくなる原因と立て直し方
ここは注意:再燃ではなく「別の困りごと」が重なっていることもある
多くは発達の波ですが、次のようなときは“再燃”だけで片づけず、背景を見直してもいいです。
- イヤイヤだけでなく、睡眠や食事の崩れが強い
- 園や家庭で困りごとが急に増えた
- 癇癪が極端に激しくなり、頻度も高い
- 親が心身ともに持たない状態が続く
こういう場合は、まずは「何が起きているか」を整理するだけでも負担が減ります。
相談を考えるか迷うときは、状況チェックに使える記事があります。
このイヤイヤは相談レベル?家庭対応と専門相談の分かれ目をチェック
専門家の視点|精神科医が解説するイヤイヤ期の考え方
イヤイヤ期の再燃は、親の関わりが失敗した結果というより、子どもの発達が進むたびに“ぶつかりやすいテーマ”が変わることで起きることが多いです。「落ち着いた→再燃」は後退ではなく、次の段階に入ったサイン。まずは眠さ・空腹・刺激の条件を整え、親子が衝突しにくい枠組み(短い言葉、選択肢、終わりの見える化)を用意すると、波は小さくなりやすいです。
育児に取り組むパパ・ママへ
「終わったと思ったのに…」と感じるのは、毎日ちゃんと向き合ってきた証拠です。つらい日は、完璧より“親子が壊れない”を一番にして大丈夫です。
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👉 目次:イヤイヤ期のすべて【完全版】|いつからいつまで?原因・対処法・年齢別・場面別まとめ

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