イヤイヤ期をうまく乗り切った家庭に共通する考え方|親が無理をしすぎないための視点
結論から言うと、イヤイヤ期を比較的うまく乗り切った家庭に共通するのは、「子どもを早く変えようとしない」「親が倒れない仕組みを先に作る」という発想です。正しい声かけやテクニックよりも、“毎日を回せる考え方”を持っている家庭ほど、親の罪悪感が減り、結果的に子どもの荒れも長引きにくくなります。
この記事では、「頑張っているのに報われない」「自分だけ下手なのでは」と感じて検索した方が、少し肩の力を抜けるように、成功しやすい家庭の“視点”を言語化してまとめます。全部できるようになろう」としなくて大丈夫。いくつか取り入れるだけでも効果は見られるはずです。
まず前提として、イヤイヤ期の基本構造(なぜ起きるか)を押さえておくと、この記事の内容が腹落ちしやすいです。
イヤイヤ期はなぜ起こる?脳と心の発達から見る本当の理由
- うまくいく家庭ほど「毎回勝つ」より「毎日続く」を優先している
- 共通する考え方1:イヤイヤは「しつけの失敗」ではなく、成長の副作用
- 共通する考え方2:「できる/できない」を年齢相応に見直している
- 共通する考え方3:親の正しさより「親子の回復」を大事にしている
- 共通する考え方4:親が「全部引き受けない」。家族内で役割を分けている
- 共通する考え方5:「ダメ」を減らすより、“通る道”を作っている
- 共通する考え方6:イヤイヤの“波”を前提にして、落ち込まない
- 「無理をしすぎない」ために、今日からできること(チェックリスト)
- よくある不安:「これで甘やかしにならない?」
- 専門家の視点|精神科医が解説するイヤイヤ期の考え方
- 育児に取り組むパパ・ママへ
うまくいく家庭ほど「毎回勝つ」より「毎日続く」を優先している
イヤイヤ期は、1回の対応で劇的に改善するタイプの悩みではありません。
うまくいっている家庭は、子どもに向き合う前に、親の中でゴール設定が違います。
- ×「今日こそ泣かせずに終わらせる」
- ○「今日は致命傷を避けて、親子ともに回復できればOK」
この差は小さく見えて、積み重なると大きいです。
「泣かせない」「荒れさせない」を目指すほど、親は失敗体験が増え、自己嫌悪のループに入りやすくなります。
一方で「回復できればOK」と考えると、荒れた後の立て直しに力を使えるようになります。
イヤイヤ期の家庭は、勝負は“その瞬間”より翌日も回るかです。
共通する考え方1:イヤイヤは「しつけの失敗」ではなく、成長の副作用
イヤイヤ期は、子どもが「自分で決めたい」「自分でやりたい」という自立心を獲得していく時期に起きます。
ただし、気持ちを言葉にする力や、切り替え・我慢する力はまだ未熟。だから衝突が増えます。
ここを「親の対応が悪いからだ」と捉えると、親のエネルギーは“反省”に吸われます。
うまく乗り切った家庭は、反省より先に、こう考えます。
- 「今は練習期間。上達を待てばいい」
- 「荒れたのは疲れと刺激の影響もある」
- 「親の価値と、子どもの癇癪は別物」
「自分の育て方のせいかも…」と感じる方は、この視点が救いになります。
イヤイヤ期は親の育て方のせい?責めなくていい理由
共通する考え方2:「できる/できない」を年齢相応に見直している
親がつらくなるのは、子どもに期待していることが、実は年齢の発達段階とズレているときです。
例えば2歳前後では、
- 切り替えが苦手
- 待つのが難しい
- 言葉より行動で気持ちを出す
といったことがよくあります。ここを「言うことを聞かせる」方向で押すと、毎日衝突します。
逆にうまくいく家庭は、子どもに“がんばらせる”前に、
- 見通し(予告)を作る
- 選択肢を出して決めさせる
- 刺激を減らす(疲れ・空腹の回避)
という通りやすいルートを準備します。
「ここまでやらせていい?どこまで任せていい?」が悩みなら、線引きを整理した記事が役立ちます。
イヤイヤ期にできること・できないことの境界線
共通する考え方3:親の正しさより「親子の回復」を大事にしている
イヤイヤ期で泥沼になりやすいのは、親が“正しさ”で勝とうとする瞬間です。
もちろん危険なことは止める必要があります。でもそれ以外は、勝ち負けにしない方がラクです。
うまくいく家庭は、こんなふうに発想を切り替えます。
- 「今は教える場じゃない。落ち着くのが先」
- 「泣き止ませるより、荒れた後に戻れる方が大事」
- 「親が落ち着ける形で終われば勝ち」
この“回復重視”は、子どもの自己肯定感(安心感)にもつながります。
イヤイヤ期と自己肯定感の関係|関わり方で変わるポイント
共通する考え方4:親が「全部引き受けない」。家族内で役割を分けている
イヤイヤ期は、子どもだけでなく親も“疲れが溜まる時期”です。
うまくいっている家庭は、親の中で「全部自分がやる」を手放しています。
たとえば、こんな役割分担です。
- 寝かしつけ担当と、夜の片付け担当を分ける
- 外出準備は片方が子ども、片方が荷物
- 荒れたときは“交代できる合図”を決める(「代わって」だけでOK)
もし夫婦で温度差があり、すれ違いがしんどい場合は、こちらの記事に“起きやすい構造”と対処の方向性をまとめています。
夫婦でイヤイヤ対応の温度差が出るのはなぜ?すれ違いが起きる原因
共通する考え方5:「ダメ」を減らすより、“通る道”を作っている
「ダメ」が増えるほど、親は疲れ、子どもは反発しやすくなります。
でも現実には、ダメと言わざるを得ない場面もあります。
そこでうまくいく家庭は、注意の回数を減らす代わりに、通る道を先に用意します。
- 触ってほしくない物はしまう(環境で勝つ)
- 切り替えが必要な場面はタイマー(予告で勝つ)
- 手伝うと怒る子は“手を出す前に聞く”(地雷を避ける)
「ダメ」が増えすぎて苦しいときは、気合いではなく構造を変える方が早いです。
イヤイヤ期に「ダメ」が増えすぎるとどうなる?|言いすぎてしまう理由と対処のヒント
共通する考え方6:イヤイヤの“波”を前提にして、落ち込まない
イヤイヤ期は一直線に良くなるわけではありません。
「落ち着いたと思ったのにまた荒れた」という波は、むしろよくあることです。
うまくいく家庭は、波が来たときにこう捉えます。
- 「戻った」ではなく「波が来た」
- 「前よりダメ」ではなく「疲れが溜まってる」
- 「成長が止まった」ではなく「練習中」
波の正体が分かると、“また同じ…“という絶望が減ります。
イヤイヤ期は何回くる?一度落ち着いた後に再燃する理由
「無理をしすぎない」ために、今日からできること(チェックリスト)
ここまでの考え方を、行動に落とすためのチェックリストです。
全部できなくてOK。1つでも効きます。
- □ “完璧な対応”より“明日も回る”を優先する
- □ 叱るのは「安全・加害・破壊」だけに絞る
- □ 切り替えが必要な場面は、予告(タイマー)を使う
- □ 2択で選ばせる(親が枠を作る)
- □ 荒れたら、その場で解決しようとせず場所を変える
- □ 親が限界の日は“戦いを減らす日”にする
- □ 夫婦で「交代の合図」を決める
もし今、「疲れすぎて余裕がない」「もう限界」と感じているなら、まずは親の回復を優先していいです。
(この記事では深入りしませんが、親の疲れが主題なら、同じ悩みを深掘りした記事が助けになります)
よくある不安:「これで甘やかしにならない?」
親が無理をしすぎない、戦いを減らす、という話をすると、必ず出てくる不安が「甘やかしでは?」です。
でも、うまくいく家庭はこの不安に対して、線引きを持っています。
- 気持ちは受け止める(共感する)
- 危険な行動は止める(安全)
- 要求は全部は通さない(ルール)
この3つが揃っていれば、“親が無理をしない工夫”は甘やかしとは別物です。
「甘やかすと悪化する?」の誤解はここで整理できます。
イヤイヤ期は甘やかすと悪化する?よくある誤解と事実
専門家の視点|精神科医が解説するイヤイヤ期の考え方
イヤイヤ期は、子どもの自立心が伸びる一方で、感情を調整する脳の機能(気持ちを言葉にする・我慢する・切り替える)がまだ追いつかない時期に起きる現象です。この時期に大切なのは「泣かせないこと」より、荒れた後に安心へ戻れる経験を積むこと。親が無理をしすぎず、親子が回復できる形で終えるほど、長期的には落ち着きやすくなります。
育児に取り組むパパ・ママへ
毎日向き合っているだけで、もう十分に頑張っています。うまくいかない日があっても、親子の関係は何度でもやり直せます。
この記事が役に立ったら、他の記事も参考にしてみてくださいね。
👉 目次:イヤイヤ期のすべて【完全版】|いつからいつまで?原因・対処法・年齢別・場面別まとめ

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